競技かるた漫画『ちはやふる』日本の古き良き文化!

 この物語は、百人一首を使った競技かるたがテーマとなっており、主人公の綾瀬千早と綿谷新との出会いから始まります。新を通じて競技かるたの魅力に触れた千早は高校で部を作ました。かつてかるたをともにした真島太一や新しい仲間たちともに競技かるたの世界で活躍していきました。ですが一方で、ずっと千早が会いたかった新は、かるたをやめてしまっていました。その事実を知った千早は諦めることなく、強くなって待つと誓いました。その後、いくつもの競技かるたの試合を通じて成長していきます。

 この漫画の見どころは、二つあります。一つ目は、なんといっても競技かるたの世界です。日本人なら誰もが知っている百人一首。百人一首から坊主捲りなどを連想する方のほうが多いのかもしれません。しかし、競技かるたは想像していたよりも激しい競技です。ただ札を早く取る技術だけでなく、対戦相手との駆け引きも重要になってきます。なので、一度ご覧いただくと、今まで抱いていた百人一首のイメージががらりと変わるかもしれません。

 もう一つは、登場キャラクターたちの心情がとてもまっすぐに描かれているところです。千早、新、太一を中心とした恋愛関係にはドキドキすることでしょう。また、競技かるたの選手のかるたに対する気持ちやその描写も大変魅力的です。

 ちはやふるは、漫画としての人気が高いだけでなく、その他のメディアでも幅広く注目されています。テレビアニメは2期まで放送され、映画はただいま公開中です。二部作となっている映画ちはやふるは、すでに続編の制作も決定しているそうです。

 世界中で近代化が進む中で、日本の文化を重んじることは難しくなってきているのかもしれません。だからこそ、この作品は漫画といった日本独自のやり方で、百人一首や競技かるたをさらに世に広めているとというのは、大変すごいことのように感じます。普段漫画を読まない方もいらっしゃるかと思います。ですが、ご自身がご覧になりやすい方法で、少しでもこの作品に触れていただけたらと思います。

 広くおすすめできる人気漫画ですので、機会があれば是非漫画を読んでみてください。
投稿日:2016年7月15日

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