近年の日本の漫画のレベルや漫画の質は落ちている?

 子供の頃から大の漫画好きです。小さい頃はドラえもんなど藤子不二雄先生の漫画を読みました。幼稚園に、上がるとテレビアニメで釣りキチ三平が始まり漫画を読み漫画でこの様に、自然を表現出来るんだと子供ながらに驚きました。同時に、銀河鉄道999をテレビアニメで見て宇宙への憧れを抱きました。

 私が、小学5年生になった頃には週刊少年ジャンプの全盛期で、ドラゴンボールなど、連載が始まり毎週ワクワクして読んでいました。たぶん漫画が一番盛り上がっていた時代ではないでしょうか。

 私が、20歳の頃には人気漫画が次々と連載を終了してしまい、最後の砦のスラムダンクも終了しました。今も、連載されている漫画を立ち読みしてみますが、ストーリーにしても絵にしても、昔に比べると、今すぐにでもコミックを買いたい!と思わせる漫画が少なくなったような気がしています。

 あえてタイトルは伏せますが、とても人気のある漫画であっても、なぜ人気があるのか分からないレベルの絵とストーリーと感じることもあります。これは私の感性の問題かも知れませんが…。長期連載で話題になっているこちら葛飾区亀有公園前派出所も、私が読みだした頃は公務員批判など満載のブラックユーモアな漫画で面白かったのですが、今は面白さに陰りを感じざるを得ません。

 また、最近は矢口高雄先生の様な日本の田舎を舞台にしたほのぼのとした日常生活を描いた漫画家が少なくなった気がするのも残念です。凄く綺麗で、日本の良い風景を描く漫画家です。

 世界から日本の漫画は、レベルは高いと評価されているみたいですが、正直なところを申し上げると、私は近年の日本の漫画のレベルはむしろ落ちているのではないかと危惧もしています。そういった漫画が生まれる背景の原因は、私は出版社に大きな原因があると思っています。

 例えば社会情勢の変化で、掲載したら講義が来て困るという理由で、安全なセリフのみ使用し、面白みのないストーリーを作り上げていき、漫画家に描かせ、週刊誌に掲載し単行本にするといった風潮もあるかも知れません。

 漫画を愛し、今でも漫画を愛読している私としては、出版社側に、もう少し漫画家に自由に描かせて欲しいと願っています。
投稿日:2016年7月15日

読みたい!おすすめ漫画の感想記事やマンガに関するレビューなど