大好きなスポーツ漫画〜巨人の星からスラムダンクまで〜

 子どもの頃から、スポーツ漫画が大好きです。1970年前後に流行した「スポ根漫画」の先駆けとなったのが「巨人の星」。星一徹と飛雄馬父子の厳しい特訓、生み出される数々の魔球、花形満、左門豊作、オズマら次々に登場するライバルたちとの激突に、胸を熱くしたものでした。

 水島新司の「ドカベン」も野球漫画を語る上で外せません。常勝明訓高校を中心に繰り広げられる甲子園での名勝負の数々が描かれ、後にプロ野球編も作られました。

 ボクシング漫画の金字塔が「あしたのジョー」。山谷のドヤ街を舞台に繰り広げられる人間模様、ジョーと力石の宿命のライバル関係に、当時の若者たちは熱狂。力石徹の葬儀が実際に行われたことでも話題となりました。

 少女漫画ではありますが「エースをねらえ!」も記憶に残ります。ヒロイン岡ひろみの成長はもちろん、お蝶夫人や宗方コーチの数々の名言は、今でもスポーツを志す者達の胸を打ちます。

 世界中のサッカー小僧を魅了した作品が「キャプテン翼」です。サッカーボールが何よりも大好きという天真爛漫な少年、大空翼が、数々のライバル達との闘いを経て、大きく成長して行く姿は、胸がワクワクしますね。欧州のビッグチームのスター選手の中にも、この作品の影響を受けた選手が少なくないといいます。

 それまで「バスケット漫画は売れない」と言われていた業界内のジンクスを吹き飛ばし、多くの読者を熱狂させたのが「スラムダンク」。その魅力は、まず井上雄彦の圧倒的な描写力でしょう。選手やボールの動きはもちろん、その筋肉の動きまでもを描いた圧巻の筆力です。また、随所に織り交ぜられたギャグも笑えます。

 過剰なまでの心理描写や破天荒な魔球などで、時には本物のスポーツ以上に読者を楽しませてくれるスポーツ漫画。何度も読み返したくなるほど、私にとって魅力的なんです。スポーツ漫画には、情熱、友情、夢、成長といった人生に大切なものをたくさん教えてくれます。
投稿日:2016年7月15日

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