部屋の本棚に漫画がある風景。紙の漫画派?電子書籍派?

 個人的には、やっぱり漫画は紙がいいです。昔から漫画を読むのは好きだけれど、コミックを揃えて並べるのを見るのは格別な気分になります。

 小さい頃から兄や近所の人の影響で、少年漫画、少女漫画、ジャンルを問わず読んでいたし、お小遣いでシリーズ物を買い揃えていたりしていた。シリーズ物を傍らに積み上げて今日は漫画を読むぞ、という休日は最高の一日でした。でも、大人になって結婚するにあたり引っ越しをする時にあらかた処分してしまった。

 大人になったら漫画は読まなくなるものだと思っていたけれど、それは間違っていました。子供の頃好きなものは、大人になっても好きだし、漫画のあのシーンはどうだったっけ、と思うにつれやっぱり処分した漫画をまた買い揃えてしまいます。

 電子書籍で買ったりもしたけれど、やはり紙とは違います。なんだか、その作品と自分との間に一線引かれているような距離を感じてしまう。紙のコミックをめくるとき、それは平面に描かれたものなのに立体的に自分に語り掛けてきます。

 昔の本屋では、漫画コーナーで立ち読みするのは当たり前の光景だったけれど、今はビニールやシュリンクが施されていて中身を見ることはできません。それは立ち読みで済ませてしまって購入しない人が多かったからだろうが、それではたしてコミックの売り上げは回復したのでしょうか。

 中身が分からなければ買わない、という人の方が多いのではないでしょうか。好きな漫画は、内容が分かっていても手元に置きたいから買うのであって、その見定める場所が立ち読みだったと思います。最近の本屋には1巻の半分程度をお試し版で読めるところが多くなっています。ありがたいことです。あるいは、電子書籍の一巻無料やネットカフェの漫画読み放題など、漫画の中身が見られる機会が増えることで、紙媒体の漫画を手元に置きたいと思う人も増えると思います。

 今は自分一人の部屋ではないから、自分の漫画ばかりを置くわけにもいかないし、漫画の重さで部屋の床が歪んでしまったという友人もいたので、そうそう買い込むわけにもいきませんが、好きな漫画が順番通りに並んだ本棚を眺めるのは最高です。きっとこれからも漫画を手元に置きたいという気持ちは変わらないと思います。 
投稿日:2016年7月15日

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