手塚治虫の名作漫画『ブラックジャック』をトイレで読む

 ブラックジャックという手塚治虫が書いた漫画を全巻所有していいますが、数冊ずつ1階と2階のトイレに置きっ放しにしてありますが、家族全員が見ているので、どけることはしていません。

 私とこの本の出会いは、子供が近くの公民館で読んでいたので、漫画ばかり見ないで文学作品とか見ればと注意していていました。そのときに目が入ったのが『ブラックジャック』です。一度どんな内容なのか知りたくて読んでみました。

 すると、子供向けとは思えない医学用語があらわれて手術の場面なども本格的で驚きました。手塚治虫のことは知っていましたが、なぜかブラックジャックだけは敬遠して読んでいませんでした。公民館ではすべての本はおいてなかったので、毎週全巻揃えるために書店で購入することにしました。

 医者の免許をもっていないという設定と手術料が高くお金の無い人でも安くしないで依頼するかどうかを試すところは本来の医者としての立場と異なるので最初は抵抗がありましたが、ストーリー全体を見ていると納得させられるところがすごいと思います。

 好きなストーリーは爆弾入りの間違ったカバンを受け取った家族が爆発に巻き込まれて長女が全身に被害を受けてブラックジャックに手術を受けるものです。直前に電話を受けたときに相手の爆弾犯の名前がブラックジャックと似た名前だったので罪滅ぼしで手術していると思い込み、ある程度元気になったときに夜中にナイフで襲う場面がありますが、ブラックジャックは活きる望みを与えるために何も言いません。

 全快して眼が見えなくなりましたが、元気になったときに誤解が解けますが、彼女の体は吹き飛ばされた家族の体を少しずつ移植したものなので、いつでも家族と一緒にいられるという内容は鳥肌がたちました。

 ブラックジャックは漫画ですが、小説にしてもおかしくないほど内容が濃く考えさせられます。これからもトイレの中で読み続けていくだろうなと思っています。日本の漫画史上に間違いなく残る名作です。おすすめですので、是非読んでみてください。いまだと電子書籍などでも気軽に読むことができます。
投稿日:2016年7月15日

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