楠本まきの漫画『赤白つるばみ』がおすすめ!

 ちょっとしたエッセイ漫画はたまに読むのですが、忙しいときは漫画は読もうと決めて読むわけではなく、読んでいた雑誌にたまたま載っているから読んだだけであったりして、普段はあまり漫画を読んだという感覚ではありませんが、最近はがっつり漫画を読みました。

 最近読んだのはストーリーがあるちゃんとした〈?〉漫画です。それは楠本まきさんの『赤白つるばみ』です。上下巻でけっこうお高めな値段でした。お高いだけあって上質な感じの本で、絵もきれいです。

 ストーリーは、年の離れた兄弟が幼馴染の女性のことが好きで、彼女は日本の学校にはなじめずにイギリスで学生時代をすごします。そしてイギリスで子供を作って・・、というストーリーの説明をしてもこの作品のことは説明しきれません。

 女性の子供は双子の男の子と女の子、そして男の子の幼児です。兄弟が子供の相手をよくしてあげているという、子供にとってはとてもいい環境です。弟のアルバイト先で出会った老婦人との交流、その老婦人の孫とのつきあい、さらに同居人になった女の子・・、どんどん人間関係が広がって行く感じがおもしろいです。

 人の声を聴くと色が見えるという老婦人、人の名前や数字などで色が見える女の子、そういうのもおもしろいです。この作品に出てくるキャラクターは、普通の常識の中で”よし”とされる人がひとりもいないような・・、でもそうでない人達をさらっと描いているところが好きです。

 楠本まきさんのイギリス生活についての漫画を読んでいて、ご本人が住んでいるからこその、ただの美しい憧れではないイギリスでの生活が描かれていて、こちらもおすすめです。イギリスでの英語は、けっこう教科書どおりみたいです。

 是非読んでみてください。
投稿日:2016年7月15日

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