一条ゆかりの『有閑倶楽部』は飽きない傑作漫画!

 私が今でもよく読む少女コミックの漫画家さんといえば、一条ゆかり先生なのですが・・。『有閑倶楽部』は全巻持っています(6巻はリニューアル前の表紙です。という話が通じるのはよほどのマニアだけかも…)。

 この作品のいいところはまず、絵です。絵がとてもきれいです。線や背景、どこをとってもすきがなく描かれていて、何度読み直してもあきません。

 お金持ちの子供たちが主役なので、それぞれがとてもおしゃれです。そういうファッションを見るのもこの作品の楽しみです。大人になってから見ると、子供なのにこんなに贅沢にして・・と、ちょっとムカついてくるのですが(汗)海外旅行も自由に行けるし、お小遣いはどうなっているのか・・とか。そういう現実的なことが気になっています。もしかして決まった金額を毎月受け取るという形ではないのかも・・親のカードを自由に使えるとか。さすがセレブです。

 子供のころは、私もこの中に加わりたいとか想像していましたが、自分はお金持ちじゃないからダメだとも思っていました。子供心にも現実がわかっているというか、まずこんなお金持ちの子供たちが通う学校に入れませんし、学費が高すぎて。実際に聖プレジデント学園みたいな幼稚舎から大学までつながっているお金持ち学校はあると思うけど、そういうところの学費っていくらくらいなんだろう・・、庶民の気が遠くなりそうな金額だと思いますけど(汗)

 この作品は何十年も続いていたので、そのときどきの時代が見えるのもポイントです。連載の最初のころはコンピュータといえば何千万もするもので、今のパソコンほどの機能はなかったわけです。携帯電話なんてありえないです。携帯電話があったらなかったようなトラブルもありましたし・・。

 これから続編が描かれることがなくても、今のままでも充分に傑作です。おすすめです!
投稿日:2016年7月15日

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